Webライターには、日々の学習が欠かせません。しかし、Webライターはどんなことを学習すれば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。それに、どんな学習方法があるのかわからない方も少なくないでしょう。
この記事では、Webライターの学習方法を解説します。
この記事を読めば、Webライターに必要な学習やそれを身につけるための方法が分かります!初心者のころはもちろん、仕事をもらえるようになった後も継続して学習すべき内容についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Webライターが学習すべき5つのこと
Webライターは、次の5つを学習しましょう。
正しい日本語、文法
Webライターになるなら、正しい日本語を学びましょう。
具体的には、以下のことを意識して学習するのがおすすめです。
「わざわざ日本語の学習なんて必要ある?」と思うかもしれません。しかし、日本語の学習は絶対に必要です。
なぜなら、僕たちがふだん何気なく使っている日本語は誤っていることも多いからです。
例えば、次のような話し方を聞いたことはありませんか?
「この間〇〇さんが『お前にはまだ早い』とか言われてさ〜、ほんとムカついたよね」
文章にすると、〇〇さんが「お前にはまだ早い」と言われたのかな?と思いますよね。しかし、「ムカついた」の部分はこのセリフを言っている人の感想です。つまり、この話をしている人は、「自分が」「〇〇さんに」「『お前にはまだ早い』と言われて」「ムカついた」と言いたいのだとわかります。
会話の中ではこのような誤りがあっても気にならないかもしれませんが(僕は気になりますがw)、文章においては完全にアウト。文意が正しく伝わらなくなってしまいます。かかり結びの法則や品詞についての知識があれば、このようなミスを防げます。
Webライターの仕事をするなら、日本語を正しく使えることはマストです。必ず学習しておきましょう。
文章の書き方
文章の書き方もWebライターが学習すべきことのひとつです。特に、わかりやすい文章を心がけましょう。
僕はWebライターとして活動していく中で、わかりやすい文章には次のような特徴があると気づきました。
上記のような文章で記事を構成するメリットは、記事の内容が分かりやすくなることです。内容がわかりやすい記事は、読者に「このメディアは信頼できる!」という安心感を持ってもらうことや、「わかりやすくて役に立った、もう一度参考にしたい」と何度も読み返してもらうことにもつながります。
とはいえ、そう簡単に文章が上達すれば苦労しませんよね。文章を書くことに慣れないうちは、文章の型を使ってみるとよいでしょう。
文章の型には次のような種類があります。
上記はほんの一例で、文章の型はこの他にもいくつか種類があります。それぞれに特徴があるので、場面に応じて使い分けましょう。
Webライティングでは、特にPREP法が好まれます。理由は、Webで検索しているときの読者はいち早く情報を得たいと思っているからです。PREP法は結論を先頭に置き、論理的な説明をしやすい書き方なので、Webライティングに向いています。
文章の型を使えば、論理的な文章が書きやすくなります。論理的でわかりやすい文章は安心感につながり、リピーターの獲得にも効果的です。さらに「どんな文章を書けば良いかわからない...」と悩むこともなくなり、執筆スピードを上げられます。
何回も読んでくれる読者を獲得できることは、Webライターとしての大きな強みです。有益なコンテンツを作れるライターを目指して、学習していきましょう。
文章力を鍛えるのにおすすめな書籍は「新しい文章力の教室」です。
SEO
Webライターになるなら、SEOの学習も必要です。SEOとは簡単に言えば、記事を検索結果の上位に表示させる施策のこと。これを行うことで、記事へのアクセスが増え、より多くの流入や売上につながります。
例えば、「Webライター 学習方法」というキーワードでは月に20回検索されています(Ubersuggestでの調査結果、ちなみにこれはかなり小さめです)。
検索順位は上位にいるほどクリックされる確率が高く、1位に表示されれば全体的な検索数から約14%の流入が見込めます。(参考:https://seolaboratory.jp/99281/)
つまり、「Webライター 学習方法」で1位表示できれば、約2.8アクセスを期待できることになります。今回はかなり小さいキーワードの例を挙げましたが、仮に検索ボリュームが1万を超えるキーワードで上位表示できたとすれば、単純計算で1400回アクセスされることが予想できますよね。
SEOでは、アクセス向上のために以下のような施策を行います。
検索上位に表示されて多くの人に読まれる記事を作れるようになれば、ライターとしてはかなりの実力者です。また依頼を受けて記事を執筆する場合は、記事のアクセスが増えることでお問い合わせや商品・サービスの購入も増えるので、クライアントに大きく貢献できます。
さらに、SEOに詳しくなることでWebサイト全体のアクセスを増やす施策を提案できるようになります。記事作成の上流工程に関われるようになれば、それだけ報酬単価も上がります。
アクセスを集めるためには、SEOを意識した運用はかなり重要です。ライターとして案件をとる際にも、SEOの知識があれば注目されやすいのでぜひ勉強してみましょう。
SEOを行うなら、キーワードの調査やアクセス解析によってサイトを改善していくことが大切です。そこでSEOに便利なツールを活用してみましょう。
特に上2つのGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールはSEOに必須のツールです。ぜひ取り入れてみてください。
SEOの基礎知識を学ぶなら、「沈黙シリーズ」がおすすめです。
セールス・コピーライティング
セールス・コピーライティングの学習もWebライターには必要です。セールスライティングとコピーライティングは商品の購入に直接影響する技術として、ライティング技術の中でも高度なものとなっています。
両者の違いは、簡単に説明すると以下のとおりです。
- セールスライティング...文章によって購買意欲を高めるライティング
- コピーライティング...キャッチフレーズを使って購入意欲を高めるライティング
初心者にとってはどちらもハードルが高い学習ではありますが、Webライターとして成長するなら絶対に学んでおくべきスキルです。特にSEOを意識したライティングを行うなら学習は必須です。
例えば、SEOにもセールス・コピーライティングを使うことで効果が発揮されます。記事タイトルや見出し文にはコピーライティングの技術を、商品を紹介する部分の本文にセールスライティングの技術を使用します。
多くの人に記事を読んでもらい、共感や問題提起によって商品を欲しがってもらえるようになることが理想です。
セールス・コピーライティングの学習には、「セールスライティング・ハンドブック」「究極のセールスレター」が参考になります。
専門知識
ライティング技術の向上はもちろんですが、特化した専門知識を身につけることも大切です。文章を書くだけならわりと誰でもできてしまうので、あまり差別化になりません。しかし専門知識があれば、数いるライターの中から自分を選んでもらう理由ができますよね。
専門知識は自分が経験したことのあるジャンルや興味のある分野をより深めることが大切です。例えばキャンプや釣りなどのアウトドアが好きなら使用する道具の知識やハプニングへの対処法などに詳しくなります。そのような記事を書くことで、アウトドアに興味のある人にとって有益な記事を作れるようになります。
高単価になりやすいジャンルは以下の通りです。
上記に知見のある人は、ライターでも高い報酬を得やすいでしょう。もちろん、一から学習してみるのもおすすめです。ただし、他に書けるジャンルがあるのに上記のジャンルを学習するのは遠回りになってしまうので要注意。
最終的には、自分がやりたいと思えるジャンルに挑戦するのがもっともよい選択でしょう。
それでは、具体的にどうやって勉強すればいいの?ということについて次の項目で解説します。
Webライティングの学習方法5選
勉強すべきことがわかったら、練習に移ってみましょう。
Webライティングの練習方法は以下のとおりです。
書籍を活用する
手っ取り早くライティングの学習をするなら、本や書籍を使うのがおすすめです。
世の中には参考になる本がものすごくたくさん出版されているので、活用していきましょう。
購入しなくても、図書館で借りて読むだけでも効果的です。
ライティングに関する良書は数多くあります。この記事の各項目で紹介した記事はどれもおすすめなので、ここでもう一度まとめて紹介します。
わざわざ買わなくても、図書館で読むのもおすすめです。一読してみてください。
記事を読む
Web上に公開されている記事を読むこともおすすめの学習方法です。正しい日本語やわかりやすい文章の書き方、SEOの知識などを調べて学習しましょう。
記事を活用して学習するときは、「なぜこの構成なのか?」「どんな表現を使っているのか?」「SEO的にはなぜこの順位なのか?」を考えながら読むと効果的です。
また、読むだけだとまったく学習にならないので、メモをとっておいてあとで執筆するときにアウトプットしていくと効率よく学習できます。
ライタースクールに通う
「独学だと自信がない」「誰かに教えてもらいたい」という人には、スクールに通うという選択肢もあります。
Webライタースクールなら文章の書き方、SEO、セールス・コピーライテイングや案件の取り方までひと通り学習できます。
ただしスクールはそれなりに費用がかかるので、予算の許す範囲内で考えてみましょう。
ちなみに、僕的にはスクールはあまりおすすめしません。なぜなら、文章を学ぶのは独学で十分だからです。自分なりに学習して、記事を書いてみて、修正していけばそれでOK。
とはいえ、スクールに通えば学習方法を自分で調べる手間が省けます。最短で学習したい人にはスクールもおすすめです。
オンライン教材を活用する
オンラインの教材を使って学習する手もあります。先人たちの経験をもとにノウハウを教える記事がたくさんあるので、Webライターの参考になる記事もあります。
しかし、中にはお金を稼ぐことを目的に、実績を偽って書かれている記事や内容が薄くてあまり参考にならない記事も多数あります。というか、そのような記事がほとんどです。
オンライン教材は信ぴょう性が曖昧なので、購入する際は自己責任です。かなり稀にですがとても参考になる教材もあるので、宝探しのような感覚で記事を探すのがよいでしょう。
オンライン教材は以下のものがあります。
ブログ・noteを書く
Webライターにとってもっとも大切な学習は、記事を書くことです。ブログやnoteに記事を書きましょう。
おすすめなのは、WordPressでブログを立ち上げて記事を執筆することです。理由は以下の3つです。
- WordPress入稿ができると仕事の幅が広がる
- ブログを書くことでWebライターに必要なスキルが全体的に身につく
- 収益化も狙える
ブログを書くのが面倒な方はnoteを使いましょう。noteなら会員登録をすればすぐに記事を作成できます。ただし、noteだとSEOの感覚を掴みにくいので注意しましょう。
Webライターの学習7ステップ
Webライターの学習方法がわかったら、次は学習を段階的に行なっていきましょう。効率的なWebライターの学習ステップは以下の7ステップです。
1.文章の基本を学習する
まずは文章の基本を学習しましょう。
「正しい日本語」と「わかりやすい文章」はライターを始めるなら必修ともいえます。この2つは絶対に学習してくださいね。
おすすめの学習方法は本を1冊買って、熟読することです。
そして、それを読みながら記事を書いてみてください。読了しなくてもよいので、とにかく文章を書き、正しい文章の感覚を掴みましょう。
学習を始めるのと同時にブログやnoteを開設して、実際にやりながら知識を蓄えていくのがもっとも効率的です。本だけ読んで満足しないように、行動を起こしていきましょう。
2.ブログやnoteを立ち上げる
本や教材で学習したら、ブログやnoteを開設して記事を書いてみましょう。学習が終わってなくても、とりあえず始めるのもOKです。
とにかく手を動かすようにしましょう。
Webライターを挫折する最初のポイントはここで、本や教材を読んで満足してしまう、ということがよくあります。インプットだけではあまり成長できないので、アウトプットを多めにしていきましょう。
3.とにかく書く
ライターの学習は、とにかく書くことが何より大切です。初めは大変だと思いますが、まずは書くことに慣れること。記事を書く感覚を掴みましょう。
記事を書くときのポイントは、「誰かに見せる」という前提で書くことです。自分だけ読む文章は下手でも構いませんが、明確に読者を想定し、伝えたい事柄を十分に伝えられる記事にしようと工夫してみましょう。
Webライターは読者に読んでもらうことを前提とした職業なので、少しずつその意識を持ちながらライティングを学習していくのがよいでしょう。
4.SEOやセールスライティングを学習する
記事を書くことに慣れてきたら、SEOやセールスライティングなどの発展的なスキルを学習してみましょう。
このふたつを習得すれば、質の高い記事を作れるようになります。クライアントへの価値提供にもつながります。
SEOとセールスライティングの学習は、ブログアフィリエイトがおすすめです。SEOで上位に表示されることを目指しつつ、セールスライティングを活用して商品を紹介してみましょう。実際に上位に上がらくてもアクセスが増えてきたり、商品が購入されたりすれば相当すごいです。
学習するのは難しいですが、やっておいて損はありません。ぜひやってみてください。
5.実案件に挑戦してみる
質の良い記事を書けるようになってきたら、実案件に挑戦してみましょう。
ライティングの案件を探す方法は以下の7通りあります。
- クラウドソーシングで応募する
- Twitterで応募する
- 求人に応募する
- Webメディアに直接応募する
- 他の人の紹介
- ブログからの依頼
- ココナラでスキルを販売する
具体的な仕事の獲得方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひ読んでください。
ライターとしてもっとも成長するのは、実際に仕事として記事を書いて成果をあげたときです。もちろん実力不足でつらい思いをすることもありますが、それも成長の糧だと思ってがんばりましょう。
6.添削やフィードバックを受ける
記事を書いたら、添削・フィードバックを受けましょう。
自分の書いた記事は、どこが悪いのか自分ではなかなか気づけません。そのため、客観的な視点で意見をもらうことがおすすめです。
添削はココナラやWebサービスで受けられるので、ぜひ試してみてください。
フィードバックについては、ライティングの仕事を受けたときにクライアントに希望してみると良いでしょう。良いクライアントなら、どこが不足しているのか、どんなことに気を付ければもっと良くなるのかを提案してくれます。自分を成長させてくれる環境はガンガン利用しましょう。
7.他の人の書いた記事を添削・編集してみる
自分の書いた記事だけでなく、他の人が書いた記事を添削したり修正したりしてみるのも良い練習になります。
これは仕事として行なうということでなく、自分なりに他の記事を修正してみるだけでも効果的です。
文章がわかりやすく、読んでいて楽しいと思える記事を参考にすると良いでしょう。気に入った表現をメモしておけば、自分の記事にも活かせます。
まとめ
Webライターの学習方法は以下の5つです。
単純な文章の書き方に加え、SEOやセールスライティングなど学習すべきことは多岐にわたります。学習が進まず苦労するかもしれませんが、文章のスキルを身につければライター以外の場面でも役に立ちます。
多くの人から仕事を任されるようなライターになるためにも、学習を進めていきましょう!
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