「Webライターになるためには、文章が上手じゃなきゃいけない？」
「副業でWebライターの仕事をしたいけど、文章を書くのが苦手」
Webライターを目指す人の中には、上記のようなお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
結論、文章が下手でもWebライターになることは可能です（もちろん、案件のレベルによっては高い文章力を求められますが）。
この記事では、文章が下手な人でもWebライターの仕事ができる理由を解説します。
文章力を上げるためのポイントも解説しているので、よりレベルの高いライターになりたい人はぜひ参考にしてください。
文章が下手でもWebライターにはなれる
結論、文章が下手な人でも、Webライターにはなれます。
その理由は、以下の通りです。
- 文章よりも視覚要素が大切だから
- 文章の型を使えばそれなりに書けるようになるから
文章よりも視覚要素が大切だから
Webライティングでは、文章よりも視覚要素が大切です。
Google検索を利用する人の中には、文章を読むのが苦手な人も少なくありません。
そのため、文章はあくまで補助として使い、大事なことは図やイラストなどを活用すると効果的です。
視覚要素がメインなら短文で収まるので、文章が苦手な人でもわかりやすい記事を作れるでしょう。
Webライティングでよく使う視覚要素は、以下の通りです。
文章が苦手な人は、視覚要素を上手に活用しましょう。
文章の型を使えばそれなりに書けるようになるから
文章の型を活用すれば、苦手な人でもそれなりに綺麗な文章を作れるようになります。
文章の型にはいくつか種類がありますが、説明文なら以下の4つがおすすめです。
特にPREP法はクライアントから指定されることもあるので、覚えておきましょう。
文章の型については、後ほど詳しく解説します。
と、ここまで文章が下手でもWebライターになれる理由について解説しました。
とはいえ、仕事として受ける以上は最低限の文章力が必要です。
例えば、論理展開がめちゃくちゃだったり、誤字脱字だらけだったりする状態は避けなくてはなりません。
次の項目からは、「文章が下手」から「それなりに書ける」くらいのレベルに進化する方法を解説していきます。
少しずつ勉強して、文章力を磨いていきましょう。
文章下手を脱却する7つのポイント
文章は、以下7つのポイントを意識するだけで格段に読みやすくなります。
- 誤字・脱字をなくす
- 主語と述語のねじれをなくす
- 文末表現のレパートリーを増やす
- 一文一意で書く
- 結論ファーストを意識する
- 納得感のある理由づけをする
- 心を動かす文章を意識する
下に行くほどレベルの高い状態となっているので、ひとつずつ改善していきましょう。
誤字・脱字をなくす
まずは読みやすい文章の絶対条件、「誤字脱字をなくす」ことです。
いくら上手な文章を書いていても、誤字や脱字が見つかった瞬間にその文章の質はガタ落ちとなります。
言葉の意味や助詞の使い方をよく理解して、ミスのない文章を心がけましょう。
誤字脱字を減らすコツは、書き終えた後に音読をすることです。
読み上げることで、文章の違和感に気づきやすくなります。
主語と述語のねじれをなくす
主語と述語のねじれは、初心者が特に気をつけるべきミスです。
例えば、以下のような文章はねじれている状態です。
私の目標は、お医者さんになりたい。
「私の目標は、お医者さんになることです」「私は、お医者さんになりたい」などとすれば、ねじれのない文章となります。
長い文章だとねじれが起こりやすくなるので、要注意です。
一文一意で書く
ひとつの文章には、ひとつだけ意味を持たせるのが読みやすい文章のコツです。
ふたつ以上の意味を入れると、論点がわかりづらくなるうえ、無駄に長くなってしまいます。
例文を見てみましょう。
私の目標はお医者さんになることなので、毎日勉強を頑張っていますが、無理をしすぎるのもよくないと思うので、たまには友達と遊んだり、ゲームをして気分転換をしたりすることもあります。
長くて読みにくいし、何を伝えたいのかがわかりにくいですね。
この文章を、次のように修正してみましょう。
私の目標は、お医者さんになることです。目標を叶えるため、毎日勉強を頑張っています。しかし無理をしすぎるのも良くないと思います。そのため、たまには友達と遊んだりゲームをしたりして気分転換をすることもあります。
まだ若干読みにくいですが、元の文章よりは読みやすいでしょう。
一文一意は読みやすさを上げる効果的な手法なので、意識してみてください。
文末表現のレパートリーを増やす
文末表現は、できるだけ多くの選択肢を持っておきましょう。
同じ語尾が連続すると、単調な印象を与えてしまいます。
「です」「ます」「でしょう」「ません」などの表現や体言止めを織り交ぜると、文章にリズムが生まれて効果的です。
結論ファーストを意識する
Webライティングでは、結論から書くのが何より大切です。
結論を先出しすることで、話の主題が明確になります。
文章が不要に長くなることも避けられるので、結論ファーストを意識しましょう。
納得感のある理由づけをする
ここからは少しレベルの高いテクニックです。
結論に対しする理由づけは、納得感のあるものにしましょう。
論理が飛躍していたり、根拠が薄かったりする場合はその時点で離脱されてしまうかもしれません。
具体例や信頼できるメディアや機関からの情報を提示すると、納得感のある文章を作れるようになります。
心を動かす文章を意識する
文章力の最高レベルが、「文章で人の心を動かせる状態」です。
読者に行動を促せるようになれば、プロ級のライターと言えるでしょう。
このレベルに達するには、まずは基本的な文章力を持っておく必要があります。
地道にレベルアップしていきましょう。
文章が下手な人におすすめの型6選
文章が下手になってしまう主な原因は、構成がちぐはぐになっていることです。
このような構成になっていると、論点がどこにあるかわからず、書いているうちに何が言いたいのかわからなくなってしまいます。
そんなときは、「文章を型に当てはめて書く」のがおすすめです。
文章作成に使える6つの型を紹介するので、読みやすい文章を書くために活用してください。
- PREP法
- SDS法
- 三段構成
- 四段構成
- 頭括式・尾括式・双括式
- AIDMAの法則
- PASONAの法則
PREP法
文章が苦手な人は、とりあえずPREP法を覚えておけば、それなりに読みやすい文章が作れるようになります。
P：結論
R：理由
E：具体例
P：結論
結論を最初に書いてしまうので、文章の中で何が言いたいのかが明確になります。その後は理由→具体例→再度結論、というように論理展開していくので、納得感のある文章になりやすいことが特徴です。
PREP法は文章の型の王道とも言える手法なので、最初に覚えておくとよいでしょう。
SDS法
SDS法も使いやすい型のひとつです。
S：要点
D：詳細
S：要点
PREP法と似た構成ですが、若干簡易的になっているのがSDS法の特徴です。
ニュース記事や商品紹介など、短い文章が欲しいときに使うと効果的です。
三段構成
ページ全体の構成を考えるときには、三段構成を活用するのがおすすめです。
序論
本論
結論
ブログの記事で考えると、序論がリード文、本論が見出し構成、結論がまとめの部分となります。
短い文章を作るときにも使いやすいです。
四段構成
ストーリー性のある文章を書くときには、四段構成が便利です。
四段構成を使うときのコツは、「起承転結」を意識すること。
文章にストーリー性を持たせることで、読者が感情移入しやすく、購入につなげやすくなります。
特に、買った後にどんな未来を得られるのか（=ベネフィット）の提示がより具体的になるので効果的です。
頭括式・尾括式・双括式
頭括式や尾括式、双括式もよく使う手法です。
それぞれの違いは、結論を置く場所です。
頭括式...結論を最初（頭）に置く
結論
本論（理由や事実、具体例）
最後が結論ではなく、本論で終わるのが特徴です。
尾括式...結論を最後（尾）に置く
本論（理由や事実、具体例）
結論
先に本論から入り、結論で締める文章です。
双括式...結論を最初と最後（双）に置く
結論
本論
結論
最初に結論を述べ、本論で詳細な説明をしてから最後にもう一度結論で締める文章構成です。
AIDMAの法則
AIDMAの法則は、消費者が商品を認知してから購入するまでの行動を段階的に示したモデルです。
マーケティングの分析に使われるフレームワークですが、文章そのものに当てはめて使うのも効果的です。
A：attension（認知）
I：interes（興味）
D：desire（欲求）
M：memory（記憶）
A：action（行動）
AIDMAの法則は記事単体の構成に加えて、ブログ全体の構成にも活用できます。
PASONAの法則
PASONAの法則は、セールスライティングで使われることが多い手法です。
P：problem（問題）
A：agitation（扇動）
SO：solution（解決策）
N：narrowing down（絞り込み）
A：action（行動）
最初に問題提起をして、扇動や解決策の提案をすることによって読者に行動を起こさせる文章となります。
絞り込みの部分があるので、その商品が必要な人にピンポイントで訴求できるのが特徴です。
文章が下手な人におすすめの本
文章が下手な人におすすめの本を紹介します。
良書はいくつもありますが、際限なく紹介できてしまうので特におすすめな2冊だけを紹介します。
この記事でおすすめするのは以下の2冊です。
- 新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ
- ロジカル・プレゼンテーション ― 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
どちらの本も、一読すれば格段に文章力をレベルアップできます。
気になったぜひ読んでみてください。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ
『新しい文章力の教室』は、文章が苦手な人もそうでない人も、Webライターを目指すなら絶対に一度は読んでおくべき本です。
文章を最後まで読んでもらうための考え方や、すぐに文章作成に活かせるテクニックが紹介されています。
「文章が書けない」「読んでいて違和感がある」を解決できる内容が盛り込まれているので、ぜひ手にとってみてください。
ロジカル・プレゼンテーション ― 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
物事を端的に捉えて、論理的思考を身につけるのにおすすめの本です。
文章についての具体的な解説はありませんが、文章の作成に必要な論理的思考を学ぶのに最適な一冊です。
ビジネスシーンでの提案のやり方について丁寧に書かれているので、営業活動にも活かせます。
文章の練習にはブログがおすすめ
Webライターが文章の練習をするなら、ブログを始めるのがおすすめです。
単に文章の練習をするだけならTwitterでもnoteでも問題ありませんが、ブログを始めることには以下のようなメリットがあります。
Webライターの活動に活かすなら、WordPressブログを作っておきましょう。
WordPressブログの始め方はこちらの記事で解説しています。
まとめ
文章が下手な人でも、Webライターの案件を獲得するチャンスはあります。
その理由は、Webライターに求められるのは高い文章能力より、むしろ情報をわかりやすく伝える能力が求められるからです。
とはいえ、文章が下手なままでいいというわけではないので、文章を上達させるための努力を怠らないようにしましょう。
Webライターの始め方はこちらの記事でも解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
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